COLORFUL
あたしは思いきり泣いた。
そして、ゆっくりだけど細かい事を全部話した。


しばらくして落ち着いてから、奈美が話しはじめた。



「紗和……八木翼が佐原くんを好きでも、さ。紗和だって佐原くんが好きでしょ?」

「うん。」

「…自分の気持ちに正直にならなきゃだめだよ。紗和が後悔するのだけは嫌なの。八木翼だって負けないからって言ってきたんだから。紗和だって向き合わなきゃ。」


「うん!」



真剣な顔だった奈美が、微笑んだ。


「やっと笑った!それでこそ紗和だよぉ!」


「奈美大好きーっ!!」




あたしたちは授業をさぼってずっとしゃべってた。
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