COLORFUL
ぼーっとしていると、あたしの視線に気付いたのか、龍馬くんと目が合った。



ドキッ



意識しすぎて恥ずかしいけど、応援の言葉を言いたい…





がんばって―

そう口パクで言うと、龍馬くんは頷いて、にこっとした。



その笑顔やばいっすよ…!



たくさんの人がいるのに、あたしに気付いてくれた事がうれしかった。





それからすぐに行っちゃったけど、今のたった数十秒の出来事があたしをうれしくさせる。
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