COLORFUL
奈美のスカートがぬれていく。
「うわーん!」
顔を上げた奈美は、泣いていた。
「紗和、よく…っ、よく頑張っ、たねえ……よかった、ね…!」
そういって泣きながらにっこり笑った。
自分のことのように喜んでくれた奈美に、あたしはもらい泣きしてしまった。
「うん!ありがとう…」
あたしも笑い返した。
「てか、こんな顔じゃ授業受けられないよ?」
「た、確かに…」
とっさに鏡を見て、びっくりした。
あたし達は、同時ににやっと笑った。
「「サボりますかっ!」」
とは言ったものの、やっぱり気になる。
奈美は
「たまにはこういう事もいーの♪」
と超のんきだけど。笑
だからあたしも甘える事にした。