Dream☆G~私の仕事はメイドさん!~
私はそっとケイさんの横に立った。
「あ、あみ・・・。ごめん」
何がごめんなんだろう。
「今すぐ掃除するね。」
あぁ、掃除休んでごめんってことか。
そんなこといいのに。
「ううん、もうだいぶ終わったから。」
ケイさんは、まだ泣いている。
「おかしいの。始めはあんなに嫌だったのに、今はやめるのが嫌なの。」
「私もケイさんがやめるのは嫌だよ。でも、やめるってことはそれなりの理由があるんでしょ?」
ケイさんは小さくうなずいた。
「あのね私、結婚するの。あみには先に言っておこうと思って。」
「そっか、幸せになってね。」
「ありがとう。じゃ、戻ろっか。」
「私、用たしてきます。」
―――バタン
ケイさんが出て行った。
私の目から涙が落ちた。