Dream☆G~私の仕事はメイドさん!~
その後、何もなかったかのようにケイさんは午後のイベントをこなした。
そして、その後みんなでパーティーをした。
お酒飲める人も、未成年もいるからグラスに注がれてるものは様々。
メイドで飲めるのは、私と、れいあ、ケイさん、それからカノン。
「ケイさ~ん、いなくなっちゃヤだよぉ~」
甘えん坊のカノンが言う。
「カノ~ン、ケイさん困らせちゃダメでしょぉ~。」
「だってぇ~」
みんな、ケイさんがいなくなるのホントに嫌なんだ・・・。
最後の挨拶の時、ケイさんは泣かないでこう言った。
「今まで、本当にありがとうございました。」
ここでみんなの瞳がうるんだ。
うるんでないのは、ケイさんだけ。
「なかなか上手くいかないとき支えてくれた店長。」
店長の目から涙がこぼれる。
「くじけていた時、おいしいコーヒーを飲ませてくれた、野沢さん。」
料理長の野沢さんも泣いた。
「それから、今までこんなリーダーについて来てくれた、メイドのみんな。」
もちろん私達も泣いた。
「もう、一緒に働くことはできないけど、ここで働いたことはとても大切な思い出です。」
そう言った時、ケイさんも泣いた。