幸せにしてあげたい




やなに抱きしめられながら泣いた。



どうして私は自分の気持ちに正直になれないんだろう。


本当は一緒にいてほしいと思ってる。



なのに「一緒にいたい...一緒にいてほしい...」その一言が言えない。









泣き止むまでやなはずっと抱きしめてくれていた。



「泣き終わった?」



「うん...」



「じゃあ最後に聞くけど俺は美穂のそばにいちゃダメ?」



「....................」



やっぱり正直に言えない...いや言わないだけ...




< 102 / 272 >

この作品をシェア

pagetop