幸せにしてあげたい
やなは私の言ったことに驚いて困った顔をしてる。
そりゃそうだよね...彼女から"見殺しにして"って言われたようなもん。
私がやなだったとしても何にも言えなくなっちゃう。
今やなに抱きしめられたままだけど、やなの顔を見れない。
しばらく沈黙の時間が流れる...
静かな私たち...海の波の音だけが聞こえている。
『ごめ「いいよ。まだいよう。」』
帰る覚悟を決めて"ごめん。早く帰ろう"って言おうとした。
でもやなは"いいよ。まだいよう。"って言った。
「えっ...」