幸せにしてあげたい




私はキスが終わるとやなの胸で思いっきり泣いた。



優しくて大きく感じられる胸で泣いた。




「美穂...」



優しい声で名前を呼ばれて顔を上げる。



「やなっ....大好き..だよっ.....」



「うん。俺も大好き...」



「大好き...だからっ...ずっと...一緒にいたいよっ...」



「俺だってずっと一緒にいたいよ...」



「なんでっ...最後に...っ...なっちゃった...んだろ...」



「美穂.......」



「やな...美穂は...っ...やなと...一緒にいられてよかったよ。」


「ありがとう、美穂。」




やなは私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれていた。





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