幸せにしてあげたい
思い出
「美穂 ──── 、美穂 ──── 」
う、う〜ん。
「美穂、もう電車が駅に着くよ。」
「ん?...あ、寝ちゃってた?」
気づくと、やなの肩によりかかっていた。
「うん。美穂の寝顔めっちゃ可愛かったよ。」
え、寝顔見られてたの〜。恥ずかしい.....
初めてだよ、やなに寝顔見られたの...
やなと手をつないで電車を降りた。
「もうデート終わっちゃったな...」
今、駅を出て今日の朝待ち合わせをした場所にいる。
私もやなも繋がれた手をはなそうとしない。
まだ、一緒にいたいっていう気持ちが強い。