幸せにしてあげたい
「美穂、大丈夫だよ。」
「でも、怖いもん。」
「フフフフ...」
「なんで加奈笑うの〜?」
やなも加奈のことを不思議そうに見てる。
「だって美穂さ、さっきうちが"怖い"って言ったら"病院だから大丈夫だよ"って言ってたじゃん!」
「美穂〜、それって本当?」
やなが私を見て言う。
「う、うん。やなの前だと怖くなっちゃうの〜!」
本当はただ単に甘えたいだけなんだけどね。
無理やりごまかした。
やなは私が面白かったのか笑ってた...
「あ、雨やんだみたいだよ。」
窓の外はもう青空になっていた。
「ホントだ。もうちょっと遅く来ればよかったな。」
「そうだね。」
「二人で盛り上がってきたみたいだから、うちは帰るね。」
そう言って足早に加奈は帰っていった。
まだ、いればよかったのにと思ったけど、加奈の気遣いだから喜んでその気遣いをうける。