幸せにしてあげたい




一日に一通ずつ四通を書き終えた。




最後はやなへの手紙を書き始めたけど、納得いくものが書けない。




それに、何を書けばいいのかも分からなくなってきた。


書こうとすると涙は出てくるし、気分も悪い日が続く。






書き始めて四日目の8月10日。


今日もやなが来ている。手紙に何を書こうかと思いつつ話している。


でも、そんなことをしていたら泣きそうになる。



やなの前では、泣きそうになっても気分が悪くても笑顔でいる。



最後まで泣き顔を見せるのは嫌だから。



でも、きっとやなは私が無理をしてることは分かってる。


それでも何も言わないで一緒にいてくれる。それもやなの優しさなのかもしれない。





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