幸せにしてあげたい




「これって...手紙?」



「うん。美穂は明日香ちゃんの連絡先も住所も知らないから先に渡しておくね。美穂が死ぬまで開けちゃダメだよ。」


笑顔でそう言う。でも軽く"死ぬ"なんて言いたくない。



「もうみんなに手紙書いたの?」



「ううん、やなのだけどうしても書けない。というか..何書けばいいか分かんなくなってきちゃった。」



「やな...って彼氏さんだっけ?」



「うん。」



「思ってること書けばいいと思うよ...ぐちゃぐちゃになっちゃっても思いは伝わるよ。きっと...」


明日香ちゃんは笑顔で、言ってくれた。


「そうだよね。思ったこと書けば大丈夫だよね。」



「うん。ちゃんと書いてあげて...」




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