幸せにしてあげたい





世間がお盆休みで帰省ラッシュのピークを迎えている頃、私はベッドで寝ていた。



もう笑えるほどの元気もなく食欲もない。


病気のせいで、私が私でなくなっていく。



元気なのが私の取り柄だったのに...




せっかく来てくれるやなとも、話したくなくなってきた。







大好きなのに........病気のせいで私は変わった。




やなは笑顔でいてくれるけど、その目は寂しそうな目をしていた。






その日の夜、思いっきり血を吐いてしまった。


私の目の前の真っ白だったはずの毛布が真っ赤になった。





そのときから記憶がない。





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