幸せにしてあげたい





美穂 ──── 、美穂 ────!



朝起きようとすると、誰かに呼ばれてる...


そう思って目を開けると私の大切な人たちがいた。




お父さん、お母さん、やな、加奈もいる。




口には人工呼吸器がつけられている。




そう気づいた瞬間、"もう死ぬんだ"そう悟った。




お父さんとお母さん、加奈も泣いてる。


みんな..泣かないでよ!...




私は意識がなくなっていこうとするのを必死にこらえる。



「みんな..ありがとっ....」


私がいなくなってもきっと大丈夫....





< 202 / 272 >

この作品をシェア

pagetop