幸せにしてあげたい
美穂 ──── 、美穂 ────!
朝起きようとすると、誰かに呼ばれてる...
そう思って目を開けると私の大切な人たちがいた。
お父さん、お母さん、やな、加奈もいる。
口には人工呼吸器がつけられている。
そう気づいた瞬間、"もう死ぬんだ"そう悟った。
お父さんとお母さん、加奈も泣いてる。
みんな..泣かないでよ!...
私は意識がなくなっていこうとするのを必死にこらえる。
「みんな..ありがとっ....」
私がいなくなってもきっと大丈夫....