幸せにしてあげたい
第四章
メッセージ
(やなside)
今、美穂は俺の目の前で旅立っていった。
美穂が旅立っていった今、目の奥から涙があふれてくる。
どんどん冷たくなっていく美穂の手を握りながら泣いている。
気づけば病室には誰もいなくなっていた。
外も暗くなって夜が更け始めている。
病院を出て、家に帰る。
家に着くと急いで自分の部屋へと駆け上がる。
お母さんに声をかけられたけど、無視して部屋へといく。
お母さんも俺の気持ちを察してくれたのかもしれない。