幸せにしてあげたい





部屋で思いっきり声を上げて泣いた。



美穂のお母さんから病気だって聞いたときから、いつかは美穂はいなくなるんだって分かってた。





でも、いざいなくなると寂しくて悲しくてどうしようもない気持ちがわいてくる。





涙が枯れるまで泣き続けた。



美穂がいなくなるという現実を受け止められていなかった。








美穂のお葬式の時、俺は泣かないと決めた。



なんか美穂が泣かないでって言っている気がしたから。




でも、そんなことできるはずがない。



棺に入った美穂を見た瞬間、涙があふれてきた。


美穂と本当に別れなければいけない。




みんな泣いていたけれど、俺が一番泣いていたかもしれない。




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