幸せにしてあげたい
隣の席
美穂のことを忘れた日なんて一度もなく、俺は三年生に進級した。
学校では、普通にしていられるように心がけた。
でも、女子とは話せなくなった。
いや、自分から話さないようにしていた。
女子と話すと、美穂のことを思い出してしまう。
でも、今日からはクラス替えがあるから新しい仲間との一年が始まる。
それでも、俺にとっては何も変わらないと思ってた。
しかし、このクラス替えが俺の運命を変えた。
いや、もともとそういう運命だったのかもしれない。