幸せにしてあげたい
「川嶋、大丈夫か?」
「えっ、なんで柳瀬くんがいるの?」
目の前に俺がいるのにびっくりしているらしい。
「さっき川嶋が女子達に殴られてるのを見たからきた。なあ、あの女子達とどういう関係?」
「....................」
川嶋は黙っちゃった。
よく見ると少し怯えているようにも見える。
俺よりも一回り小さい体を必死に守っている。
「なあ、あの女子たちにいつもこんなことされてんの?」
ちょっと聞き方を変えてみた。
「うん。」
小さい声で返事がかえってきた。