幸せにしてあげたい





と、始めたのはいいものの俺が処置できたのは一カ所だけ。




なぜなら、川嶋のけがはほとんど服の下とかスカートの下。



男の俺が出来るところではなかったから、やり方だけ教えて自分でやってもらった。







その後の五時間目、六時間目の後の授業は普通に受けてる。



まあ、いつもは手当すらしてないのに平然と受けてたんだと思うと、強いなって思った。




ただ、川嶋をこのままの状況に放置するわけにはいかない。






「なあ川嶋、一緒に帰ろうぜ。」



俺は川嶋と何か話せればと思って誘ってみた。



「えっ?」



「嫌ならいいんだけど...」



「ううん、一緒に帰ってくれるなら...」



そうして俺の後を着いてきた。




< 219 / 272 >

この作品をシェア

pagetop