幸せにしてあげたい
と、始めたのはいいものの俺が処置できたのは一カ所だけ。
なぜなら、川嶋のけがはほとんど服の下とかスカートの下。
男の俺が出来るところではなかったから、やり方だけ教えて自分でやってもらった。
その後の五時間目、六時間目の後の授業は普通に受けてる。
まあ、いつもは手当すらしてないのに平然と受けてたんだと思うと、強いなって思った。
ただ、川嶋をこのままの状況に放置するわけにはいかない。
「なあ川嶋、一緒に帰ろうぜ。」
俺は川嶋と何か話せればと思って誘ってみた。
「えっ?」
「嫌ならいいんだけど...」
「ううん、一緒に帰ってくれるなら...」
そうして俺の後を着いてきた。