幸せにしてあげたい




「だから、自分から死ぬとかありえないって思ってるから。
川嶋が死ぬのだって俺は嫌。生きられてる大切な命を捨てるなよ。」




俺は、正直美穂のことを誰にも言いたくないって思ってた。


でも、もう一人では耐えきれなくなっていたんだと思う。


それに、誰にも言ってこなかった。でも、川嶋を説得するためなら、言ってもいいと思った。





「うん。分かった...」

川嶋は、頷いてくれた...


「分かったんなら、"死にたい"って二度と言わないて約束して。梨々香のことは俺が守るから。」



「う..ん.....て今梨々香って呼んだ!?」



あのおとなしい川嶋が本気で驚いてる。



「呼んだよ。ダメだった?」



「ううん...でも、私のこと梨々香って呼ぶのお母さんとお父さんだけだから、少しびっくりしちゃっただけ。」



「そっか、ならよかった。まあ、今日はとりあえず帰るか。家まで送ってくよ。」




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