幸せにしてあげたい
それでも、梨々香とは約束したし、特別な関係になっている。
梨々香と話していたある日。
「川嶋、ちょっと来て。」
そう梨々香に声がかけられたのは、昼休み。
梨々香と俺がその声の方を見ると、そこにはいつの日か梨々香をいじめてたあの女子達。
「梨々香、行かなくていいよ。」
俺は梨々香が行こうとするのを止めた。
「えっ、でも行かないと...」
「梨々香だって何されるかわかるだろ?俺がなんとかしてくるから。」
「でも、そうしたら柳瀬くんがいじめられちゃう...」
「心配するなって。」
梨々香の肩をポンとたたいて、女子達の方へと向かう。