幸せにしてあげたい





「え、梨々香!?」



「あっ...ごめんなさい。急に抱きついちゃって...」


梨々香は自分で抱きついておいて、顔を赤くしている。



「なあ、なんで梨々香がいるわけ?」



「だって柳瀬くんのこと心配だったから、こっそりついてきたの...」



「俺は大丈夫だから...」


そう言って笑って見せる。


「柳瀬くん、私のこと守ってくれてありがとう!」



「だって、梨々香のこと守るって言ったろ?」



「うん......」


"うん"とうなずいた後、梨々香はもじもじして何かを言いたそうにしている。


俺は、梨々香が言い出すまで待った。









そして...



「私.....柳瀬くんのこと好き!」








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