幸せにしてあげたい
最終章
告白
『柳瀬くんのこと好き!』
目の前で、そんなことを言って赤くなってる梨々香がいる。
「うん。俺も梨々香のこと好きだよ...」
「えっ、ホントに!?」
「ホントに。」
「じゃあ.........」
"じゃあ"の後に"付き合って"とでも言おうとしてるんだろうけど、言葉が出てない。
でも、俺は"付き合って"、その言葉を聞きたくはない。
「付き合って!」
俺の気持ちとは裏腹に、赤い顔でそう言った。