幸せにしてあげたい
「どうしたの?私の顔見つめて...なにかついてる?」
「なんでもない。それより、早く梨々香の家いこうぜ。」
「うん。」
俺と梨々香は、梨々香の家に向けて歩き出す。
「ただいまー。」
「おじゃましまーす。」
「もーう、梨々香も柳瀬くんも遅いよ〜!」
そう言って、梨々香の部屋から出てきたのは、八木さん。
俺が八木と初めて会ったのは、美穂の病室の前。
俺がお見舞いから帰ろうとしたときに会った。
『美穂ちゃんのこと励ましてあげてね。』
俺と目があったときに、そう言って美穂の病室から帰って行った。