幸せにしてあげたい
誓い
俺と梨々香が水族館に行った日から、約半月。
その日は、美穂が旅立った日から一年がたった日。
ちょうど一年前、俺は冷たくなっていく美穂の手を握りながら泣いていた。
その時は、美穂がいなくなったという現実なんて受け入れられるわけがないと思っていた。
でも、ちゃんと今はけじめをつけて、現実を受け入れている。
俺には梨々香もいる。今はとっても幸せ。
美穂と一緒にいた頃のように.....
美穂からの最後のわがままをきいてあげられた。
美穂の言う通り、俺の良さを分かってくれてる梨々香がいる。
美穂に今の俺のことを伝えるために、俺は美穂のお墓へと向かった。