幸せにしてあげたい




「美穂今日どうしたの?全然元気ないじゃん。」



「え...ど、どうもしないよ。」



「嘘だよ。絶対なんかあったでしょ!なんかあったんなら言ってよ。友達でしょ?」



加奈が足を止めて、言った。


加奈の優しさだって分かってる...




私は近くの公園のベンチに加奈と座った。



ここで、加奈に今までのことを全て話した。



病気のこと、今からあと二ヶ月しか生きられないこと、入院しないといけないこと、やなと別れたこと...




私は、誰かに私の気持ちを聞いてほしかった。



加奈には泣きながらだけど全部言えた。




でも、今私は加奈に抱きついて泣いている。





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