云えないから。
翌日は、土曜日で何にも予定がなかった。

ピピピ、ピピピ
携帯が鳴った!
高瀬か⁉︎と目の前が真っ白になるほど、期待して、着信を見ると、親友の眞子だった。

「はい…。」

一気に落ち込んだ態度で電話に出た。

「菫鈴〜、寝てないんでしょ?」

高瀬からの電話を待つのが苦しくて、昨夜、眞子に電話に付き合ってもらっていたので、事情は分かっている。

「コンパ行くよ!」

眞子は、敢えて誘ってきた。

「…無理。」

消えそうな声で菫鈴は、断ったが、眞子は、人数合わせだからと、強引に菫鈴を連れ出した。
菫鈴は、いつも幹事ばかり引き受けているし、モテたりしないけれど、コンパ慣れはしていた。

しかし、昨日の今日で、テンションも低ければ、睡眠不足に、快晴の太陽の光が眩しくて仕方なかった。
< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop