云えないから。

初めての彼氏

この日のコンパは、今までの中で、一番気合いの入らない、また、興味のないものだった。
なぜなら、一応…彼氏という存在が初めている状態だからだ。

全く期待していない為、ドキドキもせず
、人数集めの為に呼ばれたこともあり、援軍のような心持ちだった。
場所もカラオケとあれば、歌いまくることに大決定。
菫鈴は、歌が好きだった。

それでも、やはりルックスチェックは行うし、第一印象のチェックも欠かせない。

一番最初に話しかけてきたのは、ツンデレタイプで、適当な感じがカッコイイと思ってそうな遊び人を気取っている。
その自信から惹かれやすいが、絶対に注意人物だ。
よって…NG!

熱唱中のは、いまどきな風貌をしているし、流行りの歌を歌いこなしていて、無難だ。
でも、菫鈴はこのタイプが最も興味なく、また相手からも興味をもたれないというのを、よく知っていた。

一番奥に座っているのは…
菫鈴は、会ったことあるような気がした。でも、どこで見たのか全く覚えていない。

「もしかして…どこかで会ったことある?」

菫鈴の隣に眞子がいて、コの字になっている席で、眞子の横にツンデレがいて、その横にいる彼に咄嗟に口にしていた。
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