強がりあいっこ。


死ぬ。


このままじゃ

私、死ぬ。



その場にいるのも怖くて

とにかく誰かに助けを求めたくて



なんとかして上半身を起こす。


「うっ…」


ぐるぐる回る視界と

暑い体、
ずっと締め切っていたために
蒸し蒸しとした部屋、

全てが私の吐き気を酷くする。



とにかく、連絡しないと…

誰かに、来てもらわないと…



真っ先に浮かんだのは


「だいすけくん…」


大輔くん。

もう当直終わったかな、

いま帰って来てる途中なのかな、


早く、早く帰って来て…


吐き気と恐怖で出て来た涙は

私の視界をぼやけさせる。



ドタンッ


テーブルにあるスマホに

焦って無理に手を伸ばして

体勢を崩した。



床に倒れたまま
私は本当に動けなくなってしまった。



息も苦しい

頭も痛い

気持ち悪い



大輔くん…


私の意識は遠のいていった……


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