強がりあいっこ。
「大輔くん、
それ、難しくないの?」
邪魔しちゃいけないとは思ってたけど、
2時間も読んでるのだから
ちょっとくらい話しかけてもいいだろう。
だけど、
本に熱中している大輔くんは
私の質問をガン無視。
また一枚ぱらりとページをめくった。
私はめげない。
「大輔くんー
お腹空かない?」
なにか作るよ?
そろそろお昼すぎになるし。
だけど私のそんな優しい提案よりも
宇宙人が書いた本の方が大事な大輔くん。
よくあることだけど。
とことん無視された私は
ソファの大輔くんがいない方の端に突っ伏してふてくされた。