神様なんて、大嫌いだ。
フワリ、
優しい風が頬を撫でた。
何故か懐かしさを感じた。
『真由。泣くな』
どこからか声が聞こえた。
この声…
「っ、そら?そら!」
『笑って、真由。』
「え?」
『俺は真由が笑ってる顔の方が好きだから。』
「っ、うん!」ニコッ
『真由は笑ってて?俺、ずっと空の上から見てるから』
「ま、待って!大好きだから。私も最初で最後の恋だから。」
『俺でいいの?俺なんかで?』
「私は、そらがいいの!そらじゃないとやだ。」
『クスッ、分かった。ごめん。俺も一生の恋だから。愛してる真由。』
「私もっ、愛してるよ、そら。」