空愛 くうあい
からっぽな今
「春が きたな」
そっと、私は 高校へ向かうための バスの、窓を眺めながら はいた。
窓の外では、去年母校となった中学校の 生徒が朝の部活へと 足を急がしながら、友達と共に 笑いあい 登校をしている。
まだ、卒業をして 1ヶ月しか経たない私は、母校に対して 寂しさを感じた。
いや、正確に言うなら 母校に対して感じたわけではない。
まだ、君が、通っている母校だから 寂しさを感じたのだ。
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