神恩のヘルへヴン
先生はかなり呆れた様子で教科書を持ち直し、

「新七大種族を全て答えられたら許してやる」

とこめかみを震わせながら言った。


ヘレネは綺麗な黒に染まった爪の長く伸びた指を順にゆっくりと折りながら1つずつ数え始めた。

「んーと。人間でしょ、魔導士~、
神々、悪魔~、歌姫……あれ?」

「あらら、後ふたつぅ~、何だっけ~?」

流石に誰の目にもわざとやっていることがわかる。
< 16 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop