サヨナラからはじめよう
「お前はそのままでいいのかって尻を叩かれたよ。後悔してるんなら男を見せやがれ!それができないなら男なんてやめちまえ!ってね。あの時のカナは完全に男に戻ってたよ」
思い出したのか、司はどこか苦笑いしている。
「でもそのおかげでようやく目が覚めたんだ。君は俺の元を去ってしまった。全てはもう手遅れかもしれない。俺の自己満足に過ぎない。そうわかっていても俺の中では終わらせることなんてできなかった。
だから必死で働いて勉強した。・・・涼子との夢を叶えるために」
『夢』
その言葉で思い出す。
いつか司の作った家のインテリアを私がデザインして、
二人で理想の家を完成させるという夢と希望に満ち溢れていた頃を。
「一つ聞いてもいい?」
「もちろん。何一つ包み隠さず全て正直に話すよ」
「どうしてうちのマンションを知ってたの?」
「それは・・・こんなことを話せばまた嫌われてしまうかもしれないけど、一度だけ、・・・涼子に会いに行ったことがあるんだ」
「・・・え?」
本当に?
だって私が引っ越してからあの日まで、一度だって司を見ることはなかった。
いつ?全く身に覚えがない。
思い出したのか、司はどこか苦笑いしている。
「でもそのおかげでようやく目が覚めたんだ。君は俺の元を去ってしまった。全てはもう手遅れかもしれない。俺の自己満足に過ぎない。そうわかっていても俺の中では終わらせることなんてできなかった。
だから必死で働いて勉強した。・・・涼子との夢を叶えるために」
『夢』
その言葉で思い出す。
いつか司の作った家のインテリアを私がデザインして、
二人で理想の家を完成させるという夢と希望に満ち溢れていた頃を。
「一つ聞いてもいい?」
「もちろん。何一つ包み隠さず全て正直に話すよ」
「どうしてうちのマンションを知ってたの?」
「それは・・・こんなことを話せばまた嫌われてしまうかもしれないけど、一度だけ、・・・涼子に会いに行ったことがあるんだ」
「・・・え?」
本当に?
だって私が引っ越してからあの日まで、一度だって司を見ることはなかった。
いつ?全く身に覚えがない。