サヨナラからはじめよう
「おいっ!何してんだ!離れろっ!」
すぐ後ろにいた司が血相を変えて慌てて引き剥がす。
「な~に~?ケチっ!少しくらいいいじゃんか!」
「駄目だっ!涼子、必要以上にこいつに近付くなよ。危険だから」
「そんな、カナさんに失礼だよ」
「ほんとほんとー!誰のおかげで上手くいったと思ってんだ-!」
「それとこれとは話は別。絶対に駄・目・だ!」
会って早々まるで学生の様に騒がしい私たち。
今日はあれ以来初めてカナさんに会う。
私たちのヨリが戻った事を、カナさんは泣いて喜んでくれたらしい。
私も彼女にはあらためてお礼を言いたかったこともあり、新居に移り住んで落ち着いたこのタイミングで会うことにした。
あれから司に色々聞いた話によると、カナさんは司の会社の副社長を務めているそうだ。畑は違えど彼女は経理のプロらしく、そちら方面で会社を支えてくれているとか。
司が2週間も会社に穴を開けていたときは大丈夫だったのだろうかとずっと不思議だったけど、全ての事情を知っているカナさんがいたからこそ何も問題なく済んでいたのだと今になって知った。
司は私に再会するまでは休日すら一日も休みを取ったことはなく、更には毎日深夜近くまで仕事していたんだとか。だから彼が休みを取ったところで文句を言う人などどこにもいなかったらしい。
彼女には本当に感謝してもしきれないほどお世話になった。
すぐ後ろにいた司が血相を変えて慌てて引き剥がす。
「な~に~?ケチっ!少しくらいいいじゃんか!」
「駄目だっ!涼子、必要以上にこいつに近付くなよ。危険だから」
「そんな、カナさんに失礼だよ」
「ほんとほんとー!誰のおかげで上手くいったと思ってんだ-!」
「それとこれとは話は別。絶対に駄・目・だ!」
会って早々まるで学生の様に騒がしい私たち。
今日はあれ以来初めてカナさんに会う。
私たちのヨリが戻った事を、カナさんは泣いて喜んでくれたらしい。
私も彼女にはあらためてお礼を言いたかったこともあり、新居に移り住んで落ち着いたこのタイミングで会うことにした。
あれから司に色々聞いた話によると、カナさんは司の会社の副社長を務めているそうだ。畑は違えど彼女は経理のプロらしく、そちら方面で会社を支えてくれているとか。
司が2週間も会社に穴を開けていたときは大丈夫だったのだろうかとずっと不思議だったけど、全ての事情を知っているカナさんがいたからこそ何も問題なく済んでいたのだと今になって知った。
司は私に再会するまでは休日すら一日も休みを取ったことはなく、更には毎日深夜近くまで仕事していたんだとか。だから彼が休みを取ったところで文句を言う人などどこにもいなかったらしい。
彼女には本当に感謝してもしきれないほどお世話になった。