サヨナラからはじめよう
夢ですか?現ですか?
懐かしい夢を見た。
あいつと付き合ってた頃、
私が少しでも具合が悪いのがわかると、あいつは必死で看病してくれた。
一体どんな重病人なんだ?ってくらい、
一緒にいる時間はひたすら尽くしてくれた。
おいしいご飯を作って、
不安なときは手を握って、
寒いときには一晩中抱きしめてくれて、
自分にうつるかもしれないことなんて全くお構いなしに傍にいてくれた。
そんな彼が大好きだった。
全身で私のことが好きだって伝えてくれた。
その気持ちに少しの偽りもないって、
うぬぼれなんかじゃなく本当にそう思えるほど、
彼の愛情は真っ直ぐだった。
・・・・それなのに。
・・・・だからこそ。