始まりの手紙、終わりの手紙。
3文
「んん...」
不機嫌な声をあげて重たい瞼を開ける。
すると、昨日寝る前に見た部屋が視界に広がる。
動きたくない、まだ眠っていたい。
そんな思いを抱えながら朦朧とする意識の中身支度を始める。
部屋着を脱ぎ捨て、Yシャツのボタンを閉めながら朝のニュースを見る。
占いは4位。
なんとも微妙だ。
スカートのホックを閉め、ブレザーを羽織る。
まだ慣れない制服。
この制服を着るのは4回目。
占いの順位と一緒。
なんだかそれが微笑ましかった。