東京24区―死神の住む街―
奴らは確かにそう言った。

俺は無法地帯に連れてこられたんだ。

俺は用意されていた服に着替え部屋を出た。

俺がいた部屋の他に寝室はいくつもあった。

廊下をまっすぐすすむと階段があり、階段の下ではギャンブルが行われていた。

それも只のギャンブルじゃない。

「ここでは人間がファイターとなり戦う。」

いつの間に?!

気配は一切なかった。

こいつ…

「…感が良いようだ。ここでは利口に使え。」

…どういう意味だ?

「俺の名はシルヴァリエ・クロッカー。ここのオーナーだ。」

やっぱり死神か。

「俺はここでどうすれば良い?」

「簡単だ。戦いに勝ち父親の借金を返済しろ。」

「…借金って?」
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