恋龍伝 〜不思議な猫と闇の国〜
真実
「えっとね、
みんな聞いて?」
私がそういうと
一気に静かになった。
「ありがとう。
私、ね
真実を知ってる。」
『真実とはなんじゃ?』
安曇がいった。
「私が 普通の人間じゃないのと
闇紀だけは
日和里さんの身体に
封印できなかったこと、に
闇の一族なんてものは
存在しないこと。
あとこれは
誰にも言ってなかったけど
産まれてから7歳までの記憶がないこと。」