恋龍伝 〜不思議な猫と闇の国〜


でも、これは、魂を売るんだよね。


「璃稀さんに会えるなら
それでいいのかもしれない。

璃稀さんが
私を好きになることは
きっと、ないから。」



私は本を思い出しながら
悪魔を呼び出した。




『呼び出したのは、あなた?』


「そう、名前は亜美。」


『私は、ジル。

私と契約して条件を満たすと
魂をもらうわ。

それでもいい?』


「うん。」
< 268 / 298 >

この作品をシェア

pagetop