恋龍伝 〜不思議な猫と闇の国〜
目を閉じて覚悟したとき
腕をひかれた。
『返事、いってねぇぞ。』
「ききたくない。」
『逃げんのかよ。』
「ごめんね。
今までありがとう。
安曇には 神咒孕に来た時から
お世話になったって伝えて?
それから、たこ美さんにはこれあげて。
指輪。きっと助けてくれる。
沙羅姫には、返しておいて、
私にはもったいないよ。
真珠の首飾り....豚に真珠だったから。アハ
最後に璃稀さん。
絶対に幸せになって。」
璃稀さんは涙を流した。
「ほら、泣いちゃダメだよ?」