恋龍伝 〜不思議な猫と闇の国〜

「顔見せるのっ....きついよ!
ギブギブ!すき焼き吐いちゃう!!」

『我慢ですよ!亜美様!

って、そんなことより!
これ、もっていってくださいね。』

たこ美さんは8本の足?手?を
器用に使い帯を締め....ウッ

そして、私の手にわたしたのは
巾着袋。 これは、なに。

『あのー、もう入っていいですかー?』

ふすまの奥から璃稀さんの声

『だめですよー!』

『えー....』

「たっ、たこ美さっ!!」

帯しめすぎだって!
リバースしていいの?

『亜美様!
らすとすぱーとですよ!』

息をとめてふんばった 瞬間。

着付けをしていた部屋にある
龍の巻物から 綺麗な緑色をした
龍が現れた。

「え、うそでしょ。」

龍は私を見つけると
私の前に空気を泳いできた。

『我は緑紀なるもの。
呼び出したのはお主か。』

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