今日を記念日に。

「…こらこら、聞こえてますけど。」


「へ?」



こいつ何言ってんの?
と思っていたら



「直、今普通に声出てたよ…」



超気まずそうな詩織の声。



なんかクラスの子も結構
こっち見てるよね…?



「…ごめんなさい忘れてください、はい。」




それだけ言って全力で視線を逸らした。






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