今日を記念日に。
ーーー………
「起立、気をつけ、礼!」
無事入学式とHRが終わって
今日は午前で終了。
「あー、これから楽しみ!」
詩織はそう言いながら
鞄に筆箱をしまう。
「あはは…そうだね!」
なんて言う私は早く
席替えしたくてたまらないけど。
しばらく詩織と話をしていると
「 …あれ?」
黒板の前に女子が集まっていた。
うちのクラスの子以外も
いるみたい…
「…ねぇ、直。あれ洸太君じゃない?」
詩織がそう言うので、
よーく目を凝らしてみると
「…あ、本当だ」
その女子の集まりの中心には
間違いなく洸太が居た。