今日を記念日に。


ーーー………



「起立、気をつけ、礼!」



無事入学式とHRが終わって
今日は午前で終了。



「あー、これから楽しみ!」



詩織はそう言いながら
鞄に筆箱をしまう。



「あはは…そうだね!」



なんて言う私は早く
席替えしたくてたまらないけど。





しばらく詩織と話をしていると




「 …あれ?」



黒板の前に女子が集まっていた。



うちのクラスの子以外も
いるみたい…



「…ねぇ、直。あれ洸太君じゃない?」



詩織がそう言うので、
よーく目を凝らしてみると




「…あ、本当だ」



その女子の集まりの中心には
間違いなく洸太が居た。


< 15 / 55 >

この作品をシェア

pagetop