今日を記念日に。
「…よぉ洸太!お待たせ!」
大智は女子を掻き分けて
洸太と肩を組んだ。
「え?お前誰…」
「ごめーん皆!今日こいつ俺が予約してっから」
洸太の言葉を遮るようにそう言って
大智は目で洸太に合図を送る。
「…あ、あぁあぁそうだった!悪い!」
洸太もそれに気付いて
あわてて返事を返した。
「お前忘れんなよー!じゃ、そういうことなんで」
女の子達の
『えー!』という声に謝りながら
洸太と大智は教室を出て行った。