今日を記念日に。


そう思った私は、
もうちょっとだけ話していたかったけど




「…じゃっ、また明日ね!洸太」



そう言って、
洸太に手を振った。



「…おう、じゃあな」




洸太もそう言って、
アパートの階段を登って行った。




…よし、早く帰ろう!




洸太が階段を登る背中を
少しだけ見て私も歩き出す。




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