今日を記念日に。



「……洸太?」




振り返ると、
アパートの手すりに手を掛けて
こっちを見ている洸太の姿。




私が振り返ったことにびっくりしたのか
洸太も あっ、と反応した。




な、何か言わなきゃ!
と思ったけど、



もう結構歩いてたから
声は聞こえない距離で……




私は思いっきり両手を振った。





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