なんで、俺にはなにもない。
「おい、スギテル……。」
震えた声で話しかける。スギテルが不思議そうにこっち見て、

「どーした?」

「あのさ……。受験ってなに??」

「え?」
スギテルは唖然として、コントローラーを落とした。

「スズキさん、本当に真面目に聞いてる?」

「うん!」
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