3センチメートルの恋。
「ちぇっ男連れかよ。」
あっさりギャル男は去っていった。
「壱にぃ…なんで…いるの??」
「………………来い。」
いきなり腕掴んで歩き出しちゃった壱にぃ。
「えっ??私…宏さんとの約束が…」
「んなもんいいんだよ!!!」
そして壱にぃの車の助手席に座らされた。
私は慌てて携帯を開いてメールをつくった。
宏さんに早く送らないと!!!
えっと…壱にぃに…さらわれました。
だから今日はすみませんが
デート中止です…ごめんなさい。
よしっ!こんなもんかな???
送信を押そうとしたら壱にぃにとられた。
「ちょっと!!!何すんのよ!?返してよ!!」
「ふぅん…デート…。」
ものすごいオーラが壱にぃからででる??
…どうして??
「いいじゃん。デートくらい…
ってか壱にぃ関係ないじゃん!!」
「むかつく。」
壱にぃがボソッと呟いた。
「は???」
私が言うと…
「むかつく…むかつく…まじむかつく。」
…。
「何なのよ!!!むかつくだけなら帰る!!
じゃなくて宏さんとデート「お前の口から!!!!」
いきなり壱にぃが叫んだ。