3センチメートルの恋。
「お前の口から…
他の男の名前がでたらむかつく。
メールしてたらむかつく。
笑顔見せてたらむかつく。
いちゃついてたら超むかつく。」
………え??壱…にぃ??
嘘でしょ…??
「嘘だ…。」
「嘘じゃねーよ。」
数秒見つめ合い、
壱にぃが顔を赤くして顔をそらしながら話し出す。
「俺、気づかなかった。
こんなにもお前が好きとか…気づかなかった。
たぶん…いやっ…絶対。昔から好きだったんだ。この気持ちが好きって…わからなかったんだ。
よく考えたらさ、
仕事必死で終わらしてお前に会いに行ってた。
お前と話す時間…大好きだった。
アドレス…友達に教えてすっげー後悔した。
香が俺の家来なくなって…正直寂しかった。」
「…ヒック…ヒック…」
私には、泣くしかできない。
壱にぃは続ける。
「俺な??いっつも同じ理由で彼女に振られてたんだ。」
私は泣きながらも顔をあげた。
「どんな…理由??」
壱にぃは笑って、
「ちゃんと自分の気持ちに気づきな!
頑張ってねっ!
大好きだったよ。
…ばっかりなんだ。」
え…彼女達は気づいてたんだ。
壱にぃの気持ち。
「だから俺、思いっきりぶつけようって決めた!!
俺はお前が大好きなんだよ!!」
「ヒック…うぅ…わ…わだじも~!!!」
泣きながらだからうまく言えない。
だけど精一杯伝えた。
すると壱にぃはにっこり微笑んで
「じゃっ宏に言っとかないとな♪」